病院紹介

ごあいさつ

● 事業管理者のごあいさつ

矢掛町国民健康保険病院 事業管理者

名部 誠 なべ まこと

 当院は、昭和9年7月に、診療科目内科・外科、病床数28床で開設され、令和元年で開設85年を迎えました。その間、昭和39年7月、昭和57年7月そして平成17年7月と3度の改築改修工事を経て、現在は診療科目10科、2病棟117床の病院として現在に至っています。
 令和元年度の集計ですが、1日平均外来患者数は約170人、同じく入院患者数は約105人、救急車による搬入件数は年に553件と、地域の皆様に身近な病院として多くの患者さんにご利用をいただいております。
 しかし、地域医療を取り巻く環境は厳しく、医師不足・看護師不足に加え、増加する医療費の抑制や医療の効率化・適正化を視野に入れた議論がなされるようになり、医療機関(特に公的医療機関)の統廃合が検討されるようになりました。一方、令和元年12月に発生した新型コロナウイルスは、令和2年1月には日本に上陸し、その後急速に患者数が増加し、全国各地で医療崩壊が危惧される事態となり、あらためて、地域における医療体制の整備が重要である事を思い知らされました。地域医療構想の議論においても、地域において偏在のない公平な医療の提供がなされるべきである事を再認識し、その町や市の実情に応じた、きめ細やかな医療サービスの提供が可能な医療機関が必要であることを忘れてはいけません。

 当院は、国が地域の医療に求めている、地域に住む人が安心して、病気や障害を支えられながら、自分らしく生きがいを持って生涯を生き抜いていける、理想的な地域包括ケアシステムの構築のため、当院独自のオープンクリニックシステム(MRIやCTなどの高額医療機器・管理栄養士などの専門職員を地域の開業医に開放し、開業医の在宅医療を支援するシステム)を活用し病診連携を図るとともに、介護福祉施設、訪問看護・介護サービス事業所・行政の担当者の皆様とも密接に連携をとり、地域医療に貢献していきます。

 今後とも、関係各位のご意見、ご提言をいただきながら、より一層、住民の皆様に信頼していただける病院を目指し、職員一同、精励いたしますので格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

● 院長のごあいさつ

矢掛町国民健康保険病院 院長

村上 正和 むらかみまさかず

“地域住民にとって信頼できる病院をめざす”という理念のもと、私たちは、地域の方々に信頼してもらえる病院でありたいと願い、日々日常診療を頑張っています。

今は、新型コロナウイルス感染症の広がりのため、大変な時期であります。矢掛病院も、今回コロナによるクラスターを経験し、皆様のご心配とご迷惑をおかけいたしました。

この経験は、これからの病院機能維持のため、災害に強く、スタッフが安心して、活き活きと働ける病院になるための教訓としたいと考えています。

岡山県南西部において、井笠地区は、倉敷地区に比して人口1/4であり、医師の数は人口比で1/3と少なく、医療の資源の乏しい地区ですが、当院は、地域の中小病院として外科、内科を中心に種々の診療科をカバーし、救急対応も頑張っています。

これからも、地域に根差した病院として皆様から愛される病院でありたいと願っていますので、皆様のいろいろなお声を聴かせてください。

運営理念

地域住民にとって
信頼できる病院をめざす

基本方針

  1. 安全で安心できる医療の提供に努める
  2. 患者様・ご家族の立場に立ったサービスの提供に努める
  3. 改善努力を怠らず、常に組織・職員とも研鑽に努める
  4. 地域の関係施設及び院内の連携を密にし、充実した地域包括ケアの実践に努める

患者さんの権利 矢掛町国民健康保険病院の患者権利章典

  1. 1.適切な医療を公平に受ける権利

    患者さんは,だれでも,社会的身分や病気の種類などによって差別されることなく,良質で安全な医療を公平に受ける権利があります。矢掛町国民健康保険病院職員は,この権利を尊重し,患者さんに対して常に公平であるとともに適切かつ安全で質の高い医療の提供を目指して医療の向上に努めます。

  2. 2.人格、価値観の尊重を得る権利

    患者さんは,だれでも,一人の人間として,その人格,価値観などを尊重され,医療提供者との相互協力関係のもとで医療を受ける権利があります。矢掛町国民健康保険病院職員は,患者さんの人格や価値観などを尊重して,両者が互いに協力し合いながらより良い医療を実践します。

  3. 3.説明を受ける権利

    患者さんは,だれでも,病気,検査,治療などについて ,理解しやすい言葉や方法で,納得できるまで十分な説明と情報提供を受ける権利があります。矢掛町国民健康保険病院職員は,患者さんからの質問や疑問に対して理解しやすい言葉や方法で適切に答えるなど,患者中心の立場で両者のコミュニケーションを重視し,患者さんに理解,納得が得られるように努めます。

  4. 4.医療内容を選択する権利

    患者さんは,だれでも,十分な説明と情報提供を受けた上で,治療方法などを自らの意思で選択する権利があります。矢掛町国民健康保険病院職員は,単に医療情報を提供するだけでなく常に患者さんの利益を考え,患者さんが納得,同意していただくまで説明し,質問に答え,納得いく医療を受けていただくよう努めます。また,他の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞きたいというご希望にもお応えします。

  5. 5.診療情報開示を求める権利

    患者さんは,だれでも,診療の過程で得られた個人情報の秘密が守られ,病院内での私的な生活を可能な限り他人にさらされず,乱されない権利があります。矢掛町国民健康保険病院職員は,患者さんの個人情報の管理やプライバシーに特段の配慮をし,個人情報や私生活が他人にさらされないという患者さんのプライバシーの保護に努めます。

  6. 6.個人情報守秘の権利

    患者さんは,だれでも,診療の過程で得られた個人情報の秘密が守られ,病院内での私的な生活を可能な限り他人にさらされず,乱されない権利があります。矢掛町国民健康保険病院職員は,患者さんの個人情報の管理やプライバシーに特段の配慮をし,個人情報や私生活が他人にさらされないという患者さんのプライバシーの保護に努めます。

  7. 7.継続的医療を受ける権利

    矢掛町国民健康保険病院では,必要な医療を適切な医療機関で提供できるようにするため,地域医療機関との連携システムを構築しています。病気,病状,治療状況などに応じて,適切な医療機関への紹介や受入れを行っています。これにより,患者さんに最適な医療を継続して提供できるよう努めます。

  8. 8.健康等に関する情報を正確に伝える責務

    良質な医療を実現するためには,医師をはじめとする医療提供者に対し,患者さん自身の健康に関する情報をできるだけ正確に提供する責務があります。

  9. 9.疑義や質問は理解できるまで行う責務

    納得できる医療を受けるために,医療に関する説明を受けてもよく理解できなかったことについて,十分理解できるまで質問する責務があります。

  10. 10.規則を守る責務

    すべての患者さんが適切な医療がうけられるようにするため,患者さんには,他の患者さんの治療や病院職員による医療提供に支障を与えないよう配慮する責務があります。

当院の歩み

 昭和9年7月、診療科目内科・外科、病床数28床で病院開設。
 昭和39年7月、昭和57年7月そして平成17年7月と3度の改築改修工事を経て、標榜診療科目11科目、2病棟117床の病院として現在に至っています。
 前記の運営理念のとおり、町内唯一の公立病院として地域住民の皆様に信頼される医療の提供に努めております。その一端をご紹介しますと、現在、1日平均外来患者数は約160人、同じく入院患者数は約105人、令和2年度救急車による搬入件数は394件と、身近な病院として多くの患者の皆様にご利用をいただいております。
 こうした中で、高度医療機械であるCT(80列)やMRI(1.5テスラ)を配置し、検査機能の充実を図っています。
 一方、医療費の適正化を主目的にする医療制度の大きな改革が行われる中で、提供する医療体制の見直しと、医師・看護師の充実が大きな課題となっております。
 しかし、矢掛町におきましては当院は開業医の皆様とも密接に連携をとりながら併設する健康管理センター・介護老人保健施設「たかつま荘」と共に、保険・医療・福祉が一体となり、医療制度改革を先取りした健康管理事業を積極的に推進しています。
 今後は、関係各位のご意見、ご提言をいただく中で病院運営の方針を適切に決定し、より一層、住民の皆様の信頼をいただける病院を目指し、職員一同精励いたしますので格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

病院概要 (令和4年6月現在)

開設者矢掛町長 山岡敦
事業管理者病院事業管理者 名部 誠(内科)
院長村上 正和(外科)
敷地面積12,436.34m²
建物延床面積新築棟 鉄筋コンクリート 4階建 5,217.30m²
改築棟 鉄筋コンクリート 4階建 2,427.33m²
機械棟 鉄筋コンクリート 2階建 230.00m²
計             7,874.63m²
附属建物 医師住宅 5棟(8戸) 687.15m
主要医療機器MRI(1.5T)、マルチスライスCTスキャナー(80列)
X線テレビ撮影装置、乳房X線装置(デジタル)、血管造影装置
骨塩量測定装置(DEXA方式)、超音波診断装置、内視鏡、腹腔鏡
全自動血液ガス分析装置、多項目自動血球計数装置、PACS
電子カルテシステム
病床数117床(一般57床(うち地域包括ケア病床14床)、療養60床)
室料差額35床(29床)
(特室4床、A個室19床、B室(2床室)12床)
診療科目・医師数内科 10名(常勤4名,非常勤6名)、外科 7名(常勤3名,非常勤4名)
婦人科 1名(週1日 非常勤1名)、耳鼻咽喉科 2名(週2日 非常勤2名)、
眼科 2名(週2日 非常勤2名) 、整形外科 5名(週3日 非常勤5名)、
形成外科 1名(月2回 非常勤1名)、皮膚科 2名(週1日 非常勤2名)、
小児科 1名(週2日 非常勤1名)、 放射線科 4名(週3日 非常勤4名)、
泌尿器科 2名(週1日 非常勤2名)、精神科 1名(週1日 非常勤1名)、
リハビリ科 1名(常勤1名 外科兼務)

フロアマップ

  • 1階
  • 2階
  • 3階
  • 4階

各種活動

質の高い医療の提供を通じて、地域のしあわせ創りに貢献します。地域の皆さんのために、地域の医療関係者と協力し最大限の医療提供に取り組んでいます。地域全体で患者さんの健康をお守りし支えています。

  • クリーン作戦を行いました

    2021 10月16日(土) 秋晴れの朝、薫風会行事のクリーン作戦は40名の参加により、病院、たかつま荘周辺を綺麗にしました。

各種活動の続きはこちらから

広報誌

病院だより

矢掛病院と地域の皆さまとをつなぐ広報誌『矢掛病院便り』。当院の医師と職員からなる広報委員会が、年4回で企画・制作・発行しています。
院内に設置しておりますので、ぜひご自由にお持ち帰りください。

バックナンバー(PDF)

交通・アクセス

病院名称:矢掛町国民健康保険病院(通称:矢掛病院)
所在地〒714-1201 岡山県小田郡矢掛町矢掛2695番地
TEL.0866-82-1326 FAX.0866-82-0736

公共交通機関でお越しの方

  • 岡山駅~JR伯備線経由井原線…約1時間
  • 倉敷駅~JR伯備線経由井原線…約30分
  • 福山駅~JR福塩線経由井原線…約1時間

井原線矢掛駅から徒歩3分

お車でお越しの方

山陽自動車道玉島ICより10km・約20分
山陽自動車道鴨方ICより8km・約15分
倉敷(美観地区)まで…約30分